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2016/05/30 15:49
イノシトールという栄養素は、体内の脂肪酸を細胞に取り込む働きがあります。
細胞エネルギーの材料である脂肪酸は、アミノ酸が脂肪を分解してつくられます。
アミノ酸の事を「脂肪酸化型栄養素」といい、
イノシトールの事を「脂肪酸移動型栄養素」といいます。
<脂肪の分解と代謝のしくみ>
(1)食事によって体内に取り入れられた脂肪は、アミノ酸などの
脂肪酸化型栄養素によって脂肪酸に分解される。
(2)アミノ酸によって分解された脂肪酸は、イノシトールなどの
脂肪酸移動型栄養素によって、細胞内に運ばれていく。
(3)細胞内に運ばれた脂肪酸は、細胞内のミトコンドリアによって、
ATPというエネルギーに変えられ、核(DNA)の栄養素となる。
(4)しかし、イノシトールなどの脂肪酸移動型栄養素の摂取量が
少なくなると、脂肪酸は細胞内まで運ばれず、時間と共に再び脂肪に
戻ってしまう。
(5)細胞内に運ばれなかった脂肪は、次第に肝臓や心臓、血管などの
臓器や皮下などに沈着を始めていく。
内蔵脂肪を増やさないためにも、イノシトールは毎日摂取して欲しい栄養素です。